こんな悩みを解決できる記事になっています!
これから解説する『教員がアピールできる強み』を読めば、転職の道筋が見えてきますよ。
「どうやってPRしたらいか分からない」というあなたの疑問を解消することができますよ。
記事前半では「転職活動で必要な書類」を、後半では「実際に私が転職を成功させた自己PR」をかなり具体的に解説します。
元小学校教師の私が転職した経験をふまえて徹底的に解説しますので、じっくり読み込んでくださいね!
自己PRはもちろんコピペOK!あなたの転職活動にお役立てください!
教員からの転職活動で必要な書類
- 履歴書
- 職務経歴書
この2点です。
受ける企業によってフォーマットが決められている場合もあります。
dodaやマイナビエージェントなどの転職サイトでは、PC上で必要事項を入力すると、自動的に書類の形に反映してくれるWeb履歴書というサービスもあります。
A社、B社、C社に応募する場合、
手書き履歴書の場合は3枚の書類を書く必要がありますが、
Web履歴書の場合、1度作ってしまえば流用も可能なのです。
志望動機は企業によって変えてくださいね!
履歴書
思い出しながら書くだけなので、すぐに完成させられますよ!
- 氏名
- 生年月日
- 男女
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 顔がはっきりわかる写真
写真は、できれば証明写真機で撮りましょう。
スタジオでプロに撮ってもらうとさらに印象がよくなります!
私はスマホアプリで撮って、dodaの人に怒られました…
これじゃ印象悪いですよ!
- 高校の入学・卒業年月
- 大学の入学・卒業年月
- 大学院の入学・卒業年月
- 前任校の名前
- 前任校の入庁・退職年月
- 簡単な職歴(教諭、○○担当、など)
- 現在に至る
入学、卒業年月を思い出せない…
dodaの自動計算ツールを使えばすぐに分かります!
履歴書は、今までの学歴や職歴を思い出して書くだけです。
サクッと完成させましょう!
職務経歴書
中途採用においては、職務経歴書がかなり重要です!
採用担当は主に職務経歴書を確認し、書類選考の合否を決めているからです。
採用担当者の話
私はIT企業で第2新卒採用や経験者採用の仕事をしています。
応募者から届いた書類は、まず採用担当の私がチェックして、求人票の仕事内容にマッチしているか判断します。
IT企業なので、エンジニアとしての経験や、プログラミングに対する理解などを中心に見ます。
知識や経験が求人にマッチしていれば書類選考通過、ミスマッチなら不合格。
ここでは人柄は見ません。
つまり、職務経歴書で不合格だと、面接の機会が与えられないということです。
アピールしたいポイントに合わせて、じっくり考えて書くようにしましょう。
- 職務要約
- 具体的な業務経験
- 具体的な業務実績
- 強み
- 自己PR
具体的じゃないとダメ?
ダメです。
たまに中身がスカスカな職務経歴書を見ますが、ほぼ書類選考通りません。
採用担当者の心を動かす確率が上がります!
自己PRとは
職務経歴書には、自己PRを書くことが多いです。
職務経歴書の中でも特に重要な項目です。
自身の強みが、具体的にどのように活かせるか書きましょう。
教員が転職でアピールできる強み
どこをアピールしたらいいか分からない…教員免許しか持ってないし…
教員は、アピールポイントがめちゃくちゃたくさんあります!
というか、教員できれば他の仕事何でもできると思います。
教員が転職活動でアピールできる強みと理由を解説しますね!
- コミュニケーション能力
- リーダーシップ
- マネジメント能力
- 課題解決力
- プレゼンテーション能力
- 事務処理能力
- 継続力
コミュニケーション能力
何を差し置いても、コミュニケーション能力は必ずアピールしましょう!
教員は、子ども、同僚、保護者、地域の人など、常に人と関わる仕事だからです。
教員として培ったコミュニケーション能力は転職した後も必ず役立ちます。
どのような業務で発揮できそうか合わせて書くとよいでしょう。
リーダーシップ
リーダーシップもアピールできます。
教員は1つのクラスをまとめた経験があるからです。
リーダーシップなんてないし…
と思ったあなたも安心してください。
担任経験があれば、企業でリーダーシップをとることは割と簡単です。
企業勤めの人は、毎日40人をまとめる経験なんて、してないですよね。
40人まとめるって、企業で言えばマネージャーなどの管理職クラスです。
15年くらい仕事してやっと就けるポジションですよ。
教員は毎日35〜40人の子どもをまとめていますよね。
ほら、簡単でしょ?
あなたが毎日やっていることが、企業にとっては滅多にないスキルなんです!
マネジメント能力
マネジメント能力とは、一言でいうと「管理能力」のことです。
ここも教員の得意分野。
リーダーシップが、対「人」であるのに対し
マネジメント能力は、対「人」「物」「金」なんです。
思い出してください。
- 担任業務としてクラスをまとめ上げる (対「人」)
- 学校や学年で必要な物を調達、物品管理 (対「物」)
- 学年会計もこなす (対「金」)
全部やってるじゃないですか!
企業では仕事が細分化されています。
- グループをまとめる人(マネージャー)
- 必要な物品を調達する人(総務部)
- お金の管理(経理部)
マネージャーはお金の管理をしませんし、経理部は人の上には立ちません。
企業にとって、こんなに使い勝手がいい人いないですよ!(言い方悪い)
積極的にアピールしていきましょう!
課題解決力
課題解決力も教員にとって大きなアピールポイントです。
教員は常に課題解決のために動いているからです。
教員ほど目の前に課題がポンポン舞い込んでくる仕事はありません。(なんか悲しい)
- 指導上の課題
- 保護者対応の課題
- 仕事多過ぎ問題
一難去ってまた一難。
その度に最善策を考え、乗り越えてきましたよね。あなたの苦労は絶対無駄になっていません!
できれば、応募企業の業務に関わるエピソードがいいですよ。
プレゼンテーション能力
元教員なら、プレゼンテーション能力をアピールしない手はありません。
教員は、日々の授業でプレゼン経験を積んでいるのと一緒だからです。
実際、私も転職後に行ったプレゼンで、めちゃくちゃほめられました。
初心者にも分かりやすい!
パワーポイントのスライドもいい!
教員は毎日子どもたちに分かりやすく伝えることを心がけているため、プレゼンは得意分野なはずです!
しっかりアピールしていきましょう!
事務処理能力
教員は事務処理も得意です。
教員の事務仕事の量は異常だからです。
- 学級事務
- 成績事務
- 会計事務
- 研究会に関わる事務
- 分掌に関わる事務
これ全部こなしてるあなたはすごい!
マルチタスクもアピールできますよ!
継続力
継続力もアピールできます。
教員は根気がいる仕事だからです。
子どもたちへの指導も、一朝一夕で成果が出るものではありませんよね。
毎日根気よく、継続して指導する必要があります。
自己PRの書き方
自己PRでは
- 何をやってきたか
- 経験から得られた学びは何か
- どう貢献できるのか
をアピールします。
以下のポイントを押さえた魅力的な文章を書く必要があります。
- 必要事項を落とさず書く
- 企業が求める人物像に寄せて書く
- 読む人を意識し短く端的にまとめる
必要事項を落とさず書く
必要事項を過不足なく書くことが重要です。
以下の内容は必ず書きましょう。
- 何をやってきたか
- 経験から得られた学びは何か
- どう貢献できるのか
箇条書きにして文章の構成を決めると、書きやすくなります。
企業が求める人物像に寄せて書く
企業が求める人物像に合った自己PRを書くように心がけましょう。
書類選考において、採用担当者は求める人物像と応募者が合うか確認するからです。
転職サイトに出ている求人票や、企業のHPの採用ページをよく見ると、応募条件や求める人物像が書いてあります。
例①
dodaで、ディズニーランドを手がける株式会社オリエンタルランドの求人を見てみると…
【求める人物像】
- 人が喜んでいる姿を見ることが好きで、それが自身のモチベーションになる方
- 個人としてだけではなく、周囲と協働して成果をあげた経験がある方
- 主体的に業務を行い、何かをやりきった経験がある方
- 既成概念にとらわれず、新しいことにチャレンジしてきた方
なんともディズニーらしい求人ですが…
このような求人票であれば、あなたがアピールできるのは以下のような内容です。
- 子どもと楽しく過ごした経験
- 学校行事の企画、運営
- 教科主任や研究主任としての実績
- 学校の仕組みを変えた経験
また、求める人物像をはっきり書かない企業もあります。
この場合、応募条件から求める人物像を推測して書く必要があります。
例②
株式会社リクルートスタッフィングのHPから事務職の求人情報を見てみると、以下のような記載がありました。
応募資格(MUST)
- OA基本操作(PC/Excel/Word)ができる、かつ事務業務のご経験がある方
- ホスピタリティをもってサポートができる方
- 当事者意識をもって自ら考えて、主体的に行動ができる方
- スピード感がある人
この場合、どんな経験をアピールできると思いますか?
例えば…
- 子どもや保護者が抱える問題に対して誠意をもって対応した経験
- 教科主任や研究主任としての実績
- 学年主任として、学年を盛り上げた経験
- 大量の業務を計画的にこなした経験
自分の働きかけによって事態が好転した事実があれば忘れずに書きましょう!
読む人を意識して短く端的にまとめる
読む人を意識することが大切です。
読まれなければ、意味ないからです。
読む人は、まず「採用担当者」を意識しましょう。
採用担当者の話
私は民間企業で中途採用の業務を行っていますが、採用担当者の元には毎日多くの紹介や応募者の書類が届きます。
大企業であれば毎日10通は届くと思います。
しかし、採用担当者の仕事は中途採用業務だけではありません。
新卒採用や会社説明会の準備・運営、内定者のフォローと、結構忙しい…
そのため、中途採用応募者の評価は一瞬で終わらせてしまいます。
パッと目を通して、直感で採用・不採用を決めています。
つまり、伝えたいことを短く端的に書かないと、読んでもらえない可能性すらあるのです。
忙しい採用担当者でも読みやすい、正しい日本語と構成を意識してください。
自己PRの例文
自己PRには、書き方の型があります。
型を意識することで、分かりやすい文章を作成することができ、採用担当や面接官に好印象を与えることができます。
以下の型を意識して書くようにしましょう。
- PRするポイント
- 具体例
- 得られた学び
- 学びをどのように活かして貢献できるか
dodaでは、公務員や教員向けの自己PRの例文も紹介されています。
doda「公務員・教員の自己PRの例文サンプル」はこちらから!
私はこの自己PRで5社から内定を獲得しました!
もちろんコピペOK!
あなたが受ける企業によって使い分けてくださいね。
自己のレベルアップを目指して行動する力
現状に満足せず、常に自己のレベルアップに向けた行動をとることができます。
もっといい授業をするにはどうしたらいいか考え、先輩の授業を見学しにいったり、自分の授業の音声を録音して、後で聞いて成果と課題を書き出す「一人研究授業」を行ったりしました。
校内だけでなく、区や市の授業研究会の授業者にも積極的に立候補し、たくさんの先生に自分の授業を見てもらう機会をもちました。
都合により教師を辞めたときも、次の仕事が教育関連なら今までのキャリアも活かせるし覚える仕事も少なくて済みます。しかし私は〇〇の仕事を選びました。教師として身につけることは全部網羅したと考えたからです。
新しいことに挑戦しなければ人間は成長しないとも考えています。
あえて自分を困難な状況下に置くことで、そこから得られる学びを大切にしています。
最初は知らないことでも、しっかり勉強して自分の頭でよく考え、自分の財産にしていくことが得意です。
計画推進力
教師の仕事は作業数も作業量も多く、また絶対に間違ってはいけない内容がほとんどでした。
どんな業務に対しても、着手前に必ず必要な内容と手順を洗い出した上で、いつまでに対応するのか、スケジュール設定をするように心掛けました。
緊急度の高さと対応時間を鑑みながら業務に優先順位をつけて遂行し、事前に確認することを取りまとめたり、二度手間にならないような工夫をしたりすることで計画的に業務を遂行しました。
確実に納期を守り、全体に支障をきたさないためにこのような工夫をした結果、納期を守れなかったことは一度もなく、安心して仕事を任せられる、との評価を得ております。
学校内外の授業研究会を部長として主宰した経験も心に残っています。
授業日1日だけではなく、年間を通して授業力向上にかかわる研修会の提案や研究会での講師依頼、運営、事後処理までを、部署の仲間と相談しながら行ってきました。
授業研究会を通して学んだことや成果・課題を紀要にまとめる作業も行いました。
大学で培った正しい日本語の知見を活かして、複数名の授業者の作成した論文を構成・校閲しまとめました。
また、後任者が困らないよう、仕事の内容や時期を細かく記録に残しました。
事前に計画をたて、試行錯誤しながら一つのものを創り上げていく楽しさを感じました。
適応力
児童が困っているとき、内容を把握するだけでなく、その子の特性や行動傾向も考えて適切な声掛け・指導をしなければなりません。
いつも同じ指導ではなく、その時の状況や児童の特性を考慮することを常に意識していました。
毅然とした態度をとりつつも、児童に寄り添う姿勢が伝わるように工夫しました。
短期間で複数の業務を担当することで、どんな業務でも、「現状を把握する」「分からないことは質問する」「自分なりに課題点がないかを検討する」などを徹底した結果、常に現状に満足せず「何を、どのように改善できるか」ということを念頭に置きながら仕事に取り組む姿勢が身につきしました。
基本的なことは徹底し、自分なりの意見を持って担当業務をよくしていきたいと考え、このような行動をとったことで、結果的に、適応力を培えたのだと考えます。
どんな業務においても何らかの新しい知識や経験、人との出会いという財産があり、それを蓄積し続けることが自身の成長につながると考え、何事にも全力で取り組んでいくことを心掛けながら貴社に貢献できればと思います。
新しいことにも果敢に取り組む提案力
教育環境の改善と、より世の中に沿った学習方法を取り入れるため、実験段階として担当クラスの ICT 授業化を申請し運用しました。
生徒の一人ひとりにタブレットを配布し、図画工作「形が動く 絵が動く」というコマ撮りアニメーション作成の題材で使用しました。
アプリを使用して写真とテキスト、音声効果を使ったアニメーションを作成するという授業でした。
児童が楽しんで利用していたことはもちろん、図工が苦手な児童も満足のいく作品に仕上げることができたことが評価され、区の図画工作研究会から実践提案依頼を受けるなど先進的な取り組みができました。
ICT 機器を使えば作品や資料を共有することが簡単なため、校内でのグループワークの開催が容易になり、より人と協力して物事を進めていく力を身につけさせることができました。
業務推進力
業務を進めるうえでは、学校内外問わず、複数の部署や関係者との調整が発生しますが、私は常に仕事は納期内に余をもって完遂することを念頭に、滞りなく業務が進められるように計画を立ててきました。
仕事量は膨大でしたが、計画的効率的に仕事をこなしてきました。
事務作業の速さと正確さには定評があります。
しかし児童対応や保護者対応は効率性だけではうまくいきません。主訴を正しく捉え、時間はかかっても納得してもらえるよう努めました。
柔軟な対応による関係構築力
小学生という人格形成において重要な時期を担当することに責任をもち、児童や保護者とどのように関わるのかを常に意識してきました。
地域の特色や児童の家庭的な背景を調べ、自分の所属する学校にどのような特色をもった児童や保護者が多いのかを研究し、一人ひとりの個性をほめて伸ばせるよう粘り強く対話しました。
保護者の方も幅広い層の方々にまずは信頼してもらえるよう、どのようなコミュニケーションが最適なのか人物ごとに考察、柔軟な対応を続けた結果、協力的な姿勢で対話してくれる方も増えました。
保護者との信頼関係を築き、学校と家庭が連携して児童を育てる環境をつくることができました。
不登校対応にも力を入れて取り組みました。
当該児童が登校しやすい場所や環境、時間を考え、適切な支援をしてきました。
その児童が何を求めているのか、どのような環境なら学習に向かえるのか、児童の特性や保護者の要望とすり合わせながら考え、少しずつ実践することで不登校の改善につなげることができました。
先日、かつての勤務校の運動会に来賓として参加した際に、昔の教え子に会いました。
その子は現在大学生で来年就職の年ですが、
「自分は問題児でみんなからも疎まれていた。でも先生が担任になって自分のいいところを認めてたくさんほめてくれたから立ち直れた。みんなとも仲良くできるようになった。先生が「〇〇くんは電車博士だね。」と言ってくれたのがうれしくて、もっと勉強した。鉄道関連の会社に就職が決まったよ。」
と話してくれました。
自分の言動が、その子の人生にとって少しでもプラスに働いたのだと思うと、教師としてこれより嬉しいことはありません。
相手が大人であれ子どもであれ、一人ひとりに対して誠意をもって真摯に向き合うことの大切さを、身をもって学びました。
まとめ
- 中途採用においては、職務経歴書がかなり重要!
- 自己PRは具体的に書こう
- 教員はアピールポイントがたくさんある
私は今回ご紹介した自己PRを使って、IT企業に転職しました。
結果的に、ものすごくよかったです。私の体験と、教員の転職にIT企業がおすすめな理由をお話ししています。
転職後の変化をまとめた記事もぜひ読んでみてくださいね!