こんな悩みを解決できる記事になっています!
これからご紹介する『教員を辞める=「甘え」でない理由』を読めば、あなたが感じていることが正常だと自信をもつことができます!
教員を辞めたいという気持ちで悩んでいるあなたの不安を解消することができますよ。
記事前半では「教員を辞めたい=甘えと思ってしまう人の特徴」を、後半では「教員を辞めたいと思ったときの対策」をかなり具体的に解説します。
勤続10年の元小学校教師の私が実践!残業時間を月20時間以下にした「一人働き方改革」のやり方もお伝えするので、じっくり読み込んでくださいね!
「教員辞めたい」=「甘え」と思ってしまう人の特徴
当てはまったら気を付けてください!
自分を責めて、教員を辞めたいのは甘えなのではないかと思ってしまう人の特徴をご紹介します。
責任感が強い
あなたは、以下のように考えていませんか?
- 1度始めたことは最後まで続けるべき
- 仕事を途中で辞めるのは無責任だ
- 誰かに頼るのは申し訳ない
このように考えていたら、あなたは責任感が強いタイプです。
責任感が強い人は1度始めたことを途中で辞めることに慣れていないので、転職や休職に強い抵抗感をもってしまいます。
クラスが落ち着かないのは自分のせい。
子どものためにもっといい授業をしなければ。
教員は責任感が強い人が多く、何かあれば自分のせいだと思ってしまいます。
難しい子どもの対応で「自分がなんとかしなきゃ」と日々がんばりすぎちゃうんです。
私はこう考えていました
自分が担任している1年間で子どもを変えるなんて無理!
よくも悪くも1年間の付き合いだから楽しくやろう!
責任を感じ過ぎない方が楽に仕事ができるし、先生の余裕は絶対子どもに伝わります。
また、転職も休職も無責任な行動ではありません。
教員以外にも向いている仕事は必ずあるので、食わず嫌いをせずに、まずは調べてみてくださいね。
「仕事を辞める」=「悪」と思い込んでいる
仕事を辞めることが悪いことだと思い込んでしまっている人もいます。
教員は、他の職業に比べて、資格を取るのが大変だったはずです。
採用試験にむけてかなり勉強しましたよね。
「やっと先生になれた!」と思ってる人が多いのではないでしょうか。
このことが原因となり、
たくさん努力してやっと先生になったのに辞めるなんて…
と辞めることが悪いことのように思えてきてしまいます。
厚生労働省の調査によると、転職経験者の割合は以下のようになっています。
全世代平均
→ 男性51.2%、女性61.2%
社会人経験が5~9年
→ 男性38.2%、女性46.3%
社会人経験25年以上
→ 男性60.8%、女性77.2%
厚生労働省HPより引用
経験年数とともに転職経験者の割合も増え、社会人経験25年以上の女性の約8割が転職を経験しているのです!
この数字からも分かるように、現代社会において、転職はもはや当たり前のことなのです。
最近テレビCMで、やたら転職エージェントの広告が流れると思いませんか?
リクルートなどの大手キャリア企業が多額の広告費をうって宣伝するということは、それだけ転職を望む人がいるということです。
人事部として思うこと
私は民間企業の人事部で働いています。
転職サイトの管理画面で人材を探すのが仕事なのですが、登録者の経歴を見て驚きます!
- 超有名大学出身
- 誰もが知っている大手企業の総合職
- 年収は1000万円近く
- リーダー性もあって経験も豊富
なぜあなたが転職活動している!?
大企業勤めで年収も多いのにどうして転職したいのかナゾですが、その人にはその人なりの、展望、不安、価値観があって転職活動をしているのです。
- もっと年収上げたい
- ワークライフバランスを考えて仕事をしたい
- 大企業だと埋もれるから中小企業に行きたい
など。
「仕事を辞める」=「悪」ではないと分かってくれましたか?
努力家
教員は、みんな努力家です。
あなたもきっと、これまでいろんな努力を積み重ねてきたのではないでしょうか。
そもそも、教員になることだけでも相当な努力をしてきたはずです。
周りの学生が遊んでいる中、教員免許をとるために毎日朝から晩まで講義を受けて、高倍率の教員採用試験に合格。
子どもに対しても努力の大切さを指導してきた人も多いはずです。
なのに辞めたいなんて、甘えかな…
私はこう考えていました
努力も大事だけど、
挑戦も大事!
私が教員を辞めた理由の一つに、「このままここにいても自分自身の成長は見込めないと思ったから」というものがあります。
思い切って教員を辞めて新しい仕事に挑戦したら、今まで見えなかった世界が見えてくるようになりました。
自分は能力がないと思い込んでいる
周りの先生と比べて自信を無くしてしまっている先生は多いです。
でも、比べる必要は一切ないんですよ。
なぜなら、その人とあなたは、年齢も、性別も、性格も、担任しているクラスも、指導方針も、全てにおいて違うからです。
指導する人が違うのだから、クラスの性格が違って当たり前。比べようがないんです。
あの先生のクラスは落ち着いているのに、自分のクラスはいつもガヤガヤしているんです。
それはあなたの指導力がないのではなく、クラスの性格が違うだけなのです。
落ち着かないと感じていても、いいところも絶対あるはずです!例えば、
- ドッジボール大会で負けなし
- 団結力がすごい
- どのクラスより大きい声で歌える
その一面を見て、周りの先生はうらやましいと思っているはずですよ。
授業においても
となりのクラスで算数の授業を見学したらすごかった!子どももノッてるし、流れるような授業だった!その反面自分は…
と自信喪失しても、安心してください。
別の日に、そのクラスに国語の授業のぞきに行ってみてください。ひどい授業してますよ(笑)
人に見せる授業と普段の授業は違うし、その人によって教科の得意不得意もあります。
だから、周りと比べて自分が劣っていると思う必要は全くないです。
その強みを活かして、子どもと誠実に向き合っていけばいいんですよ。
周囲に「それ、甘えだよ」と言われる
同世代の教員に話すと共感してもらえることが多いですが、年配の教員や親、部外者に話すと「それって、甘えだよね」と言われてしまいます。
一般的に教員は
- 安定した公務員
- 給料も多い
- ノルマがない
といういい面のイメージが強いです。
「こんなに恵まれているのに不満を言うなんて、甘い!」と言いたいのでしょう。
その人たちは教員の大変さを分かっていないのです。
そもそも、たとえ親でもあなたの人生に責任をとってくれますか?
おそらく取ってくれないですし、取らせるべきではありません。
なら、自分の人生、周りの意見なんて気にせず、自分が思った通りに生きればいいじゃないですか。
周りの意見は参考程度に受け流しましょう。
教員を辞めたいのは「甘え」なのか
今からお話しする「教員を辞める」=「甘え」でない理由を読めば、きっとあなたも納得できるはずです。
「教員を辞める」=「甘え」でない理由
教員の仕事量は多すぎる
教員の仕事量は異常です。
- 普段の授業
- 児童対応
- 保護者対応
- 校務分掌
- 学級事務
- 行事準備
- 放課後の見回り
- 何に役立つのか分からないアンケート
- 研修
- 授業参観
- 実行委員指導
もっとあります。あげたらキリがありません。
しかも、高学年であれば15:00まで子どもが学校にいます。
下校指導や保護者に電話していたらあっという間に15:30。
そこから打ち合わせや会議が入り、会議が終わるのが16:45。
16:45は定時です。
出勤してから定時まで、あっという間に過ぎていきます。もちろん休憩なんてありません。
私は教員から民間企業の人事部に転職しましたが、今の私の仕事は
- 学生とのやり取り(日程調整など)
- 面接当日の対応
- 会社説明会
- 選考フローの管理
以上。
分業制なので、他の仕事は他の人がやっています。
自分の担当の仕事だけしっかりやればいいので、とても気が楽です。
知人に市役所勤めの人や国税関連の仕事の人がいるのですが、仕事量について聞いてみたら
暇なわけじゃないけどみんなのんびり働いている。
自分の部署は暇すぎて、PCのデジタル時計ばっかり見てる。定時になったらすぐ帰る。
と言っていました。
同じ公務員でもここまで違うとは…
教員は一人で全部やらなければいけません。
だからしんどいし、ミスが起こりやすくなります。
教員の仕事量は、どう考えても多すぎるのです。
労働環境が他の仕事よりも圧倒的に過酷
教員の労働環境は、日本でもトップクラスのブラック環境です。
- やってもやっても終わらない仕事
- さらに増える仕事
- 朝早くから夜遅くまで
- 休憩なし
- トイレにも行けない
- 施設が汚い
- 人間関係が難しい
- 心を壊す人が多い
今どきこんなブラック環境ありません!
Xにも、教員の悲痛な叫びが…
毎年のように、過労や精神を病んだ教員の悲しいニュースを見るのも、ブラックすぎる環境が原因です。
どうしてこれだけ過酷な労働環境が話題になっているのに、改善されないのでしょうか。
予算なんていりません。
成績表の所見書かなくていいです!
家庭訪問行かなくていいです!
授業研究会の回数減らしましょう!
今やっていることを減らせばいいだけなのです。どうしてそれができないのか、本当におかしいですよね。
私が教員を辞めた理由の一つは、
労働環境が改善されるのは10年後くらいかな。そんなに待てないな。
と思ったからです。見切りをつけました。
民間企業に転職してからは、ここは天国か?というくらい恵まれた環境で働けています。
教員の過酷な労働環境、なんとかしないとますます教員が辞めていき、さらに過酷になることは目に見えています。
現場でがんばっている先生たちのためにも、すぐに改善されることを願うばかりです。
人間関係で悩むポイントが多すぎる
教員は人間関係でいつも気を張っています。
子どもとの関係はもちろん、保護者、同僚、管理職、地域の人、外部コーチ。
だから1日終わったらぐったり。
気疲れがすごいんです。
しかも、子どもや保護者との関係がこじれたら、その1年間は地獄ですよ。
そうならないために、細心の注意をはらって対応します。
意外と職場の人間関係も難しく、こだわりのある先生のご機嫌を損ねると事後処理にかなり苦戦します…
教員は八歩美人にならないとつとまりません!
自己犠牲が当たり前
「子どものため」という魔法の言葉のもと、どんどん仕事が増え我慢しなければならないことがたくさん起こります。
教員は子どものため、本当にがんばっていると思います。
自分の時間を犠牲にして、嫌なこと言われても我慢して…
そのわりには子どもって「やってもらって当たり前」と思っています。
私が教員だったころ、自作のプリントの裏に子どもが下品な落書きをしてめちゃくちゃ指導したことがありました。
よかれと思ってやっているのに、割に合わないなあと思うこと、ありますよね。
おれは、引き合わないなあ。
これだけの条件がそろっていれば、教員を辞めたいと思うのは、むしろ正常だと思えますよね。
教員は奴隷ではなく、感情をもった人間だからです。
働きやすい環境の中で、やりがいを感じ、感謝されながら働きたいんです。
転職した今は、一つの仕事を終えると、みんなに大げさに喜んでもらえて、超ハッピーに働けています。
今、仕事辞めたいなんて1ミリも思いません。
これがすべての答えなのではないでしょうか。
周りからよく言われることと、その反論
このトピックでは、教員を辞めたいと周りに相談したときによく言われることと、それに対する反論や私の考え方を紹介します。
10年間小学校で働いて退職した私の経験をもとに話すので、信ぴょう性はかなりありますよ!
3年間は続けなさい
きっとあいまいな答えしか返ってきません。
何を根拠に「3年」と言っているのか、誰も分かっていないからです。
どうして3年なのかと考えてみました。
3年同じことを続ければ、その仕事についての基礎知識があり、一人でもなんとかやっていける状態になります。
そこからもっと時間をかけてその道のプロになるのか、仕事を変えるのか選ぶ地点に立てる。
3年の経験は1つの基準地点になると思うのです。
もちろん個人的な考えであり正解は分かりません。
しかし、私の経験から、3年まで続けなくとも1年は辞めずに様子を見てもいいのではないかと思っています。
私の経験
私は初任(採用1年目)で「学級崩壊一歩手前」状態を経験しました。
正直、毎日が大変過ぎて、あの頃何をしていたか全く思い出せません。「辞めよう」と思う余裕すらなかったのです。
なんとかその1年をやり過ごし、2年目は比較的落ち着いたクラスの担任になることができました。
そこで学級経営をしっかり勉強し、7年目からはベテランの先生も学級経営を教えて欲しい!と言いに来るほどの集団を創り上げるほどに成長できたのです。(手前みそですが…)
1年目の途中で辞めずに続けたことには意味がありました。
でも、3年続けたことは、特に関係ない気がします。何も起こりませんでした(笑)
この経験から、少なくとも1年はがんばって欲しいなと思うわけですが、私とあなたの条件は違うし他の要因もあるかも知れませんよね。
あなたの気持ちを大切にしてください。
逆に、1年以上続けても辞めたい気持ちがあるなら、きっぱり辞めるべきです。嫌な仕事を続けるのは時間の無駄遣いです。
これ以上教員という仕事に自分の時間を捧げたくないと思うなら、転職を考えてもよいのではないでしょうか。
労働環境は初めから分かってたはず
教育実習をやったのに分からなかったの?
という意見に対しては明確な反論ができます。
まず、教育実習生と実際の教員とでは、責任の重さが全く違います。
教育実習生はいわば「お客さん」。
指導教官から教えてもらって授業をすればいい。朝の会や給食を仕切ればいい。
学級担任は、クラスの子に対して安全に楽しく学校生活を送らせる責任があります。
いじめが起こったら担任の責任。
体育でけがをした。担任の安全管理ができていないからだ。
こう思われてしまいます。(実際には家庭の問題や、子どもの特性による場合も多いですが…)
教育実習生がやっていた体育の授業でけが人が出ても、教育実習生は責任とれませんよね。指導教官の安全管理が甘かった。と言われてしまいます。
自分ですべての責任をとらなければならないプレッシャー。なってみないと分からないものです。
民間はもっとキツい
少なくとも、私の周りで民間企業に転職した元教員たちは、教員時代より幸せな環境で働いていますよ(私含め)。
中にはノルマのある営業マンもいますが
次こそ売り上げ1位取ってやる!
と、いきいきと働いています。
そもそも公務員=楽という考えは古いし、教員は他の公務員より圧倒的にハードな仕事です。
賛否は分かれるかも知れませんが、民間企業は教員より幸せに働ける環境だと思います。
教員からの転職は難しい
私が教員からの転職を成功させた1人だからです。
私は教員から民間企業の人事部に転職しました。
何か特別なことをしたわけではなく、転職サイトに登録し、書類選考、面接と進み内定をもらいました。一般的な転職活動と変わりありません。
私の経験
5つの会社から内定をもらい、給与やアクセスの良さなど考慮して今の会社に決めました。
意外とすんなり転職できた…というのが正直な感想です。
未経験の中途採用の求人も多いです。
教員からの転職は難しいと言われていますが、やってみないと分かりません!
悩んでいる人はまず転職サイトに登録し、どんな仕事があるのか見てみるだけでもよいと思います。
教員を辞めたいと思ったらすること
一人働き方改革で負担を減らす
「一人働き方改革」で少しでも仕事を減らすよう心がけましょう。
教員の働き方改革が進むのはいつになるか分からないからです。
工夫次第で仕事の負担は減らせます。具体的には、以下の6つを紹介します。
私が教員時代に実践しかなり効果があったものです。
明日からさっそく使えるテクニックもありますよ!
- 教材を作って何度も使えるようにする
- 明日でいい仕事は明日する
- 一人に負担がかかる仕事を「やります!」と言わない
- PCを使う仕事以外は教室で済ませよう
- 教科担任制を提案する
- 児童指導事案が発生したら必ず学年主任に報告
具体的なやり方はこちらの記事で解説しています。あなたの働き方にもきっと役に立つはずです!
転職に向けて情報収集を始める
転職に向けた情報収集を始めましょう。
教員はどうしても視野がせまくなりがちです。でも、世の中には数多くの仕事があります。
情報収集といっても何をしたらよいか分からない人もいるでしょう。
具体的には、転職サイト・転職エージェントに登録してみてください。
希望の条件を入れて検索すると、たくさんの仕事が出てきます。
はじめのうちは眺めるだけでもかまわないと思います。
こんな仕事あるんだ~と見るだけでも十分です。
大事なのは、教員以外にも自分に向いている仕事があると気付くことです。
希望の条件が浮かばない人は、適職診断を試してみるのもよいかも知れません。
適職診断とは、簡単な質問に直感で答えるだけでAIが性格診断をしてくれて、その人にあった仕事を紹介してくれるサービスです。
私の診断結果
CAREER INDEXの適職診断を受けてみました!
私は「企画・経営職」が向いているらしいです!教員関係ないですね(笑)
会員登録も必要ないし無料で使えるので、ぜひやってみてください!
他にも、マイナビ転職、リクナビNEXT、求人ボックスなどでも登録不要・無料で適職診断を受けられます。(リンクから適職診断のページにダイレクトでとべます!)
転職に向けた情報収集をすることで、新しい自分の可能性を発見できるかも知れませんよ!
副業の準備をする
副業の準備を始めましょう。
教員の仕事はつらいけど、生活のために働かなきゃ…
と思っているあなた。
副業が軌道に乗って本業(教員)の給料を超える金額を稼げるようになったらどうしますか?
辞めますよね。
会社員や組織の給料に頼らず、自分のスキルを使って稼ぐ準備をしておくのです。
よく、公務員は副業禁止だから…と踏み出せない人がいますが、安心してください。
それでも不安な人や、申請がめんどうな人はこう考えてください。
副業にも様々な種類があります。
教員はビジネスに関しては赤ちゃんなので、まずは勉強しなければ始まりません。
そして準備をし、運用開始してもすぐには結果は出ません。少なくとも半年はかかります。
すぐに収入につながる副業の話はたいてい詐欺です。
今から準備をして、いつでも辞められる状態をつくっておくのが重要です!
まとめ
教員を辞めたいのは、決して甘えではありません。
あなたの心が出しているSOSサインです。
見て見ぬふりをしていると、いつかあなたの心が壊れてしまいます。
自分の気持ちを受け入れてあげてください。
そして、「一人働き方改革」で負担を減らした働き方を目指すのか、副業・転職に乗り出すのか。
現場でがんばっているあなたが、幸せな人生を送れるよう応援しています!