こんな悩みを解決できる記事になっています!
これからご紹介する『教員として幸せに働く方法』を意識すれば、厳しい現状の中でも負担を最小限にして働くイメージができます。
教員の働き方について迷っているあなたの不安を解消することができますよ。
記事前半では「教員の働き方のおかしいところ」を、後半では「おかしいと思ったらするべきこと」をかなり具体的に解説します。
勤続10年の元小学校教師の私が実際に感じていたことと、転職後の働き方についても赤裸々に語りますので、じっくり読み込んでくださいね!
教員の業務の法的根拠
教員は仕事が多すぎる!という声をよく聞きますが、そもそも「教員の仕事」とは何なのでしょうか。
教員の仕事内容は、教育基本法、学校教育法、教育公務員特例法という法律の中に明記されています。
それぞれの法律から「教員の仕事」に関する部分を抜粋します。
教育基本法 第9条
法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。
学校教育法 第37条
教諭は、児童の教育をつかさどる。
教育公務員特例法
第21条 教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。
第22条 教育公務員には、研修を受ける機会が与えられなければならない。
ここまで見てみると、教員の仕事は
- 研究と修養をする
- 児童の教育をつかさどる
- 研修を受ける
と、どれも抽象的なものばかりです。
教育法規には「授業をする」とか「児童生徒対応をする」とは書いてありません。
そこで、文部科学省が発表している中央教育審議会教職員給与の在り方に関するワーキンググループ(第8回) 資料5「教員の職務について」を見てみましょう。
「職務」は、「校務」のうち職員に与えられて果たすべき任務・担当する役割である。(具体的には、児童生徒の教育のほか、教務、生徒指導又は会計等の事務、あるいは時間外勤務としての非常災害時における業務等がある。)
「校務」とは、学校の仕事全体を指すものであり、学校の仕事全体とは、学校がその目的である教育事業を遂行するため必要とされるすべての仕事であって、その具体的な範囲は、
- 教育課程に基づく学習指導などの教育活動に関する面
- 学校の施設設備、教材教具に関する面
- 文書作成処理や人事管理事務や会計事務などの学校の内部事務に関する面
- 教育委員会などの行政機関やPTA、社会教育団体など各種団体との連絡調整などの渉外に関する面
等がある。
つまり、文科省発表の資料5によると
ということになります。
具体的には、児童生徒の教育、設備管理、教務、生徒指導、会計等の事務、非常災害時における業務などですね。
だから「これ教員の仕事じゃないでしょランキング」常に上位の学年会計やPTAとの連絡調整なども、文科省は
教員の仕事です!
と言っているわけです。
繰り返しになりますが、教育法規には「学年会計やってね」とは一言も書いてないですよ!
教員の働き方がおかしくなった理由
今やっている業務は、教育法規や文科省発表の資料に、ある程度の根拠があることはお分かりいただけたと思います。
ではなぜ、「教員の働き方がおかしい」と言われるようになってしまったのでしょうか。
業務内容の多様化・複雑化
それもそのはず。
教育基本法・学校教育法ができたのは昭和22年(1947年)。
戦後の民主主義教育のために作られました。
半世紀以上そのままでしたが、時代の変化に合わせるため平成18年(2006年)改正教育基本法が公布・施行されました。
文科省が発表した教育基本法案と現行教育基本法の比較(参考資料)のポイントを私なりにまとめてみました。
- 幅広い知識と教養
- 豊かな情操と道徳心
- 健やかな体
- 創造性
- 自律の精神
- 男女平等
- 生命尊重
- 伝統文化の尊重
- 国際平和
- 生涯学習の理念
- 障がいのある人への教育支援
- 自立的に生きる基礎
- 国家社会の形成者として必要な資質
- 義務教育の保証
- 心身の発達に応じた体系的な教育
- 保護者は子の教育について一義的責任を負う
- 学校・家庭・地域の連携
- 教育の機会均等
この表を見ても分かるように、時代の変化に合わせて、
さらに、英語教育やICT教育が新設され、そのための準備は全部現場任せ。
いじめやトラブル発生時の児童指導、アレルギー対応、保護者対応なども、どんどん難しくなっています。
学校を見る世間の目も厳しくなりました。
私が教員になった2013年から、退職した2023年までの10年間でも「かなり変わったな」という印象です。
仕事も増えたし、やりづらくなったし、支援が必要な子も増えています。
学校に対して攻撃的な保護者も増え、その行動もどんどんエスカレートしています。
教員はまじめだから、がんばって食らいつこうとしている。だから苦しくなるのです。
文科省は、平成30年(2018年)に学校における働き方改革に関する緊急対策を発表し、教員の仕事内容を明確化しました。
文科省HP「学校における働き方改革に関する緊急対策」より引用
私は現職の時に初めて見ましたが、最初の感想は
え、私、全部やってるけど…
でした。
しかも、平成30年(2018年)に緊急と言っているのに、私が退職した2023年も、業務内容にほとんど変化はありませんでした。
教員の働き方がおかしいともう何年も前から言われているのに、実態は変化ありません。さらに「おかしい」状況になってしまっているのです。
給特法
教員の働き方を語るうえで給特法は欠かせません。
給特法とは、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の略で、公立学校の教育職員の給与や労働条件を定めた法律です。
ということを定めた法律です。
つまり、残業してもしなくても、基本給の4%をもらえる制度。
定時あがりできたら儲かりますが、実情そのような教員はいません。
基本給30万円の人の場合、4%は12000円。つまり、月12000円でどれだけ残業させてもいいよ!という話なんです!
2024年4月13日、半世紀以上変わらなかった給特法に動きがありました。
NHKニュースの記事の一部を引用します。
教員の給与のあり方や働き方改革を議論してきた中教審の特別部会が、教員の月給を上乗せする代わりに残業代を支払わない現在の枠組みは維持した上で、半世紀ぶりに上乗せ分を引き上げ現在の4%から10%以上とすることを、素案に盛り込む方向であることがわかりました。
NHKニュース「教員給与上乗せ 10%以上に引き上げの案盛り込みへ 中教審部会」より引用
つまり
ということです。
2.5倍?
すごいじゃん!
ちょっと待ってください。
2.5倍という数字だけ見ると、大きく変わったように思いますが
- 4%→12000円
- 10%→30000円
教職調整額3万円で「定額働かせ放題」なのは変わりません。
教員の平均残業時間は50時間なのに、調整額3万円しかもらえないんです。
時給換算すると、時給600円…
若い先生であれば基本給が少ないので、2万円程度(時給400円)で永遠に働かされていまいます。
私が恐れているのは、
教職調整額増やしたんだから
仕事減らす必要ないよね。
となること。
これでは教員の長時間労働問題の根本解決にはならないし、現場の先生がさらに苦しくなることは明らかです。
一歩前進ではありますが、
道のりは遠いです…
教員の働き方のおかしいところ7選
ここからは、私が現職の頃に「おかしい!」と感じていたポイントを7つ紹介します。
断捨離できずどんどん増えていく仕事
教員は、仕事の断捨離がめちゃくちゃ苦手です。
今までの仕事に加えて、文科省からの謎のアンケート、何のためになるのか分からない研修、誰も読まない研修記録の提出。
やることはどんどん増えていくのに、やらないという選択ができない。
私が体験した話です…
数年前に私が勤務する学校で、「成績表の所見コメントをなくしたい」という意見があがりました。
成績表の内容やレイアアウトは校長判断で変えてよいので、学校によっては所見だけ、ABCだけ、所見とABCどちらも記載、など分かれています。
その意見を出した人はとても仕事ができる人で、子どもからも信頼されているとても素晴らしい先生でした。
教員の仕事が増えていくばかりで、このままだとパンクしてしまうことを恐れての意見でした。
成績表の内容項目を変えるというのは大きなことなので、すぐに職員会議にかけられました。全員が事前に意見をもって参加するように言われていました。
教員の負担軽減のためになくしたいという意見も多く出ましたが、
- 子どものため
- 保護者のため
- 子どもの立場だったら先生からのコメントは欲しいよね。
というのが決定的な理由でした。
確かに、「子どものため」「保護者のため」なら所見は書いた方がいいです。がんばったところを先生からコメントでもらったらうれしいはずです。それは全員分かっていました。
でも、それだとパンクしてしまうから「やらない選択をする」と声をあげてくれた人がいたのです。
- 「子どものため」朝のあいさつ当番をしよう
- 「保護者のため」授業参観を増やそう
- 「子どものため」夏休みに水泳教室をやろう
所見の例でも、
職員の負担軽減のため、所見なくします!
で済むはずなのに、それができない現状。
校長が決めてしまえば余計な会議もなくなったはずです。
「教員の働き方はおかしい」と言われる背景には、仕事を断捨離できない教員の文化があるのです。
理不尽な長時間労働
どう考えても勤務時間内に終わらない仕事量です。
通常の授業に加え、児童対応、保護者対応をしていたらあっという間に16:30。
出勤してから休憩なしで時間が過ぎていきます。
当時の勤務時間は8:15~16:45だったので、残り15分で仕事を終わらせなければならないわけです。
もちろん無理ですよね。
ここから会議が入ることもあり、翌日の授業準備、校務、地域見回りなど、まだまだやることはたくさん。
会議もめちゃくちゃ長いんです!
私は「この仕事は明日でいいや~」と後回しにすることができたので17:30には学校を出ていましたが、授業をがんばりたい先生や仕事のやりくりが苦手な若い先生は、毎日22時過ぎまで学校にいたそうです。
そんなことはおかまいなしに、どんどん仕事が増えていくのです。
教員がやらなくてもいい仕事が多い
これ、教員の仕事ですか!?
という仕事が多すぎます。
教員免許がなくてもできる仕事に追われて、本来の仕事である授業準備に割ける時間がない。
- 地域の見回り
- 放課後のトラブル対応
- アンケートの実施・集計
- 学力・学習状況調査の採点・入力
- 校内清掃
- 朝のおはよう当番
あげたらキリがありません。
ドラマで、万引きをした子を先生が迎えに行く場面をみますが、本来なら保護者が呼ばれるべきです。
このような対応に追われて授業準備がおろそかになると
と悪循環なのです。
文科省や世間は学校に多くのものを求めすぎです。
教員が子どもとの時間を充実させられるよう、
- 教職員の仕事
- 地域の人の仕事
- 保護者の仕事
- ボランティアさんの仕事
明確に分けて欲しいものです。
残業代が出ない
教員は、残業代が出ません。
というより、給特法により基本給の4%が支給されます。基本給30万円の人で12000円。
毎月1万円くらいあげるからたくさん残業してね!
と言われているのと同じです。
どう考えてもおかしい。
初任の先生は月給が20万円くらいなので調整額は8000円…。
給特法により教員は「定額働かせ放題」などと揶揄されることもあります。
でも本当に言葉通りの働き方です。
給特法がなくならない限り(あるいは4%→60%にするとか)教員のおかしな働き方が改善されることはないでしょう。
教員のお金に対する意識
教員は、お金に関する知識が全くありません。
安定した公務員という身分と副業してはいけないという認識のもと、完全に思考停止状態です。
恥ずかしながら私も現役教員のころはお金に関する知識もゼロだし勉強もしていませんでした。
転職して副業に挑戦するようになってから、お金を増やす仕組みや税金を無駄にとられない方法を勉強するようになりました。
よく「教員は世間知らず」と言われます。
教員をやっていた頃は「そんなことない!」と言っていましたが、転職してから、自分がどれだけ世間知らずか痛感しました。
今から少しずつ勉強していきませんか。
休憩時間はゼロ
教員に休憩時間はありません。
教員の勤務スケジュールを見ると明らかです。
私が教員をやっていた頃のスケジュールをご覧ください。
8:00 出勤・おはよう当番
8:15 勤務開始時間
8:30 朝の会・授業開始
12:00 給食指導
13:30 午後の授業開始
15:30 授業終了・下校指導
16:00 保護者に電話・会議など
16:30 学級事務・行事準備
16:45 勤務終了時間
17:30 退勤
見て分かる通り、休憩時間はありません。というか、休憩できません。
中休みや昼休みはありますが、それは子どもの休みであって、教員の休み時間ではありません。
授業中より休み時間の方が、子ども同士のトラブルやけがが多いので、見回りは欠かせませんでした。
給食の時間も大忙しです。
自分は急いで食べて、子どもにおかわりを配ったり、連絡帳に返事を書いたりテストの採点をしたり…
休み時間も給食も、教員の休憩時間ではありません。
休憩するのは労働者の権利じゃないの?
ですので一応、15:00~15:45は休憩と決められていました。
しかしスケジュールを見て分かる通り、この休憩時間にはまだ子どもが学校にいるのです。
どうやって休めと!?
転職してからは、お昼休憩がしっかり60分もらえます。ゆっくり食事をして、残った時間は読書や副業しています。幸せ。
教員には休憩時間がありません。
明らかに労基法違反ですが、これが実情であり、教員の働き方がおかしいと言われる大きな理由なのです。
時間外勤務・休日出勤は当たり前
時間外勤務、休日出勤は当り前です。
勤務時間に終わらない仕事量なので、時間外や休日に終わらせるしかないのです。
たまに土日に学校に行くと、必ず誰かに会います。毎週いる人もいます。
私は小学校教員だったので部活指導がありませんが、中学校の先生は平日夜と休日に部活指導があるのでさらに大変です。
先ほど紹介した文科省発表の資料5によると、
そもそも、教職員は、勤務時間の割振り等により、時間外勤務が生じないようにする必要があり、勤務時間外に業務を命ずる時には、超勤4項目に限定される。
(参考)『超勤4項目』
教育職員については、正規の勤務時間の割振りを適正に行い、原則として時間外勤務を命じないものとすること。
教育職員に対し時間外勤務を命ずる場合は、次に掲げる業務に従事する場合であって臨時又は緊急のやむを得ない必要があるときに限るものとすること。
イ 校外実習その他生徒の実習に関する業務
ロ 修学旅行その他学校の行事に関する業務
ハ 職員会議(設置者の定めるところにより学校に置かれるものをいう。)に関する業務
ニ 非常災害の場合、児童又は生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合その他やむを得ない場合に必要な業務
とあります。
つまり、
ということです。
ただ実際は、超勤4項目に含まれない業務を命令されることも多いです。
例えば「公園で子どもがけんかしていると電話があったから見守りしてきて」とか。
また、命令されなかったとしても、仕事が多すぎるので時間外勤務せざるを得ません。
文科省の言っていることと、現場の実情がかけはなれています。このことが、教員の働き方をおかしくさせているのです。
おかしいと思ったときにすることは4つ
時給換算してみる
一度時給換算してみてください。悲しくなりますよ。
ここでは実際に、勤続10年元小学校教員(あや)の、10年目にもらっていた給料で時給換算してみます。
基本給(月給) :350000円
教職調整額 :350000円×0.04=14000円
合計 :350000円+14000円=364000円
その他手当 :6000円
総計 :370000円
勤務時間:1日10時間×20日=200時間
370000円÷200時間=1850円
時給:1850円
まあ、そこそこできるパートさんくらいの時給はもらえていますね。
気になったので調べてみた
教員10年経験した私が東京都で非常勤講師をする場合、時給は2670円でした。(東京都教育委員会HPより引用)
非常勤の方が時給高い…
残業した時間の時給は?
教職調整額14000円で、毎日1時間ずつ残業した場合
14000円÷20日=700円
時間外勤務の時給:700円
となります。高校生のバイトでももっといい給料もらっています。
時間外勤務はやればやるほど時給が低くなるので、できるだけしないことが重要です。
これはあくまで一例で、私が勤続10年であることと、残業時間は毎日1時間以内に抑えていたことがあり、勤務時間が他の先生より短くて済んだのでこの時給です。
しかし、初任や毎日の残業が3時間を超える人も多いと思います。
当然ですが残業時間が多ければ多いほど時給が下がっていきます。
一般企業では残業すればするほどお得ですが、
一人働き方改革
大事なことなのでもう一度言います。
一人働き方改革を実践し、少しでも残業しなくて済む環境を手に入れてください!
実際に私が実践していた「一人働き方改革」は6つあります。
- 教材を作って何度も使えるようにする
- 明日でいい仕事は明日やる
- 一人に負担がかかる仕事を「やります!」と言わない
- PCを使う仕事以外は教室で済ませる
- 教科担任制を提案する(4月)
- 児童指導事案が発生したら必ず学年主任に報告
教材を何度も使えるようにする
特に国語、社会、理科、図工は教材を作ってしまいましょう!
私は国語、社会、理科はWordで作成、印刷して配っていました。図工はロイロノートで作って一斉配信していました。
図工は「電動糸のこぎりの使い方」を事前に写真で撮ってまとめたり、鑑賞の授業で子どもが自分の手元で教材を見るなどの目的で使っていました。
図工は画像を多く使うので、ロイロの方が使い勝手がよかったです!
- くりかえし使える
- 教員も子どもも見通しがもてる
- 子どもが書く時間が短縮される
- 評価しやすい
- 他の先生の役に立つ
教材プリントを一度作ってしまえばその後もずっと使えます。
教科書が変わったら使えなくなるのでは?
と心配している人も安心してください。
教科書が変わっても、中に入っている教材の内容はほとんど変わりません。
「ごんぎつね」なんて、昭和31年(1956年)からずっと教科書にのっています!
特定の学年の担任をすることが多い先生は、特に教材を作ることをおすすめします!
私は高学年を担任することが多かったので、何度も同じ教材を使えてめちゃくちゃ楽チンでした☆
教員も、プリント通りに授業を進めればいいし、子どももある程度見通しをもって授業を受けられます。
また、教材を用意しておくことで子どもがノートに書く時間が短縮されるので、授業がサクサク進みます。
特に、理科の実験方法などは、絶対にあらかじめ書いてあった方がいいです!
ちなみにこのプリントは、評価にもそのまま使えるように作っておきます。指導書の評価基準を見ながら作成するだけなので簡単ですよ!
私はもう教員を辞めましたが、私の教材は今でも使われているそうです。みんな忙しいので、教材ができているとめちゃくちゃ感謝されます!
明日でいい仕事は明日やる
2007年放送された大ヒットドラマ「プロポーズ大作戦」の中で「明日やろうはバカヤロウ」というセリフが話題になりましたが、
教員の働き方に関しては「明日やろうは正義」です。
明日でもいい仕事をやっていたら帰るのがどんどん遅くなるし、やっているうちに保護者から電話が来て対応しなければいけなくなった例もあります。
経験上、学校に遅くまで残っていてもいいことないですよ。
保護者も一晩寝たら落ち着いていることも多いです。
どうしても今やらないと明日が迎えられない!という仕事だけ終わらせて、さっさと帰りましょう!
一人に負担がかかる仕事を「やります!」と言わない
一昔前、若手は「やります!」と自分から言うように指導されたものですが今は流行りません。
代表的なのは授業研究会の授業者。
若手がやらなきゃいけないみたいな雰囲気に屈してはいけません。
やる気があって自分の授業を多くの先生に見て欲しいという素晴らしい先生をどうこう言うつもりはありませんが、やはり授業者は負担が大きいです。
PCを使う仕事以外は教室で済ませる
- 週案作成
- 教材作成(Word、Excel使用)
- 成績管理
- 各種計画作成
- テストの採点
- 宿題チェック
- 授業プリントなどの評価
- 連絡帳記入
- 教材作成(ロイロノート使用)
端的に言うと、思考停止でできる作業は教室で。
子どもが作業やテストをしている時間や給食の時間にどんどん進めます。
図書の時間は私にとって一気に作業が進むパラダイスタイムでした!
図書の時間にただ読書させるのはダメ!
とお叱りを受けるかもしれませんが、今の時代、子どもにとっても、ゆっくり読書する時間は必要だと思っています。
ロイロでも教材作成ができるように、指導書は1冊教室に置いておくと便利です。
連絡帳はよく考えて書きますが、その日のうちに返さないといけないので教室で書いてしまいます。学年主任や管理職に見せた方がいい内容ならすぐに報告しましょう。
教科担任制を提案する(4月)
誰しも得意不得意があります。(自分の、ではなく教える立場として)
私は国語と社会と図工が得意ですが、理科と体育はできればやりたくありませんでした。
逆に理科や体育が得意な先生もいたので
私が2クラス分の社会をやるので、うちのクラスの理科やっていただけませんか?
と交渉するのです。
これで苦手な教科を教えなくてよくなるし、何より教材研究の手間が半分になるのです!
同じ学年の子どもたちを担任全員で見られるというのも魅力的です。
特に若い先生は学級経営が難しいこともあります。自分のクラスを定期的に学年主任やベテラン教員に見てもらうのは大きなメリットです!
子どもからしても、専門の先生に教えてもらった方が理解が深まります。
学年だよりで保護者に伝えておけば、保護者も理解してくれるでしょう。
児童指導事案が発生したら必ず学年主任に報告
その子の話を聞かないといけないけど、もうすぐ中休みが終わっちゃう。クラスのことはどうしよう。授業始めないと…。
突然このような状況になることは結構あるあるです。
以下の手順で、すぐに学年主任に報告しましょう。
- 学級全体に指示を出す
- 学年主任に報告
- 指示をあおぐ
やってはいけないことはその子の話をすぐ聞くことに集中してしまい、その他大勢の子が何をしたらいいか分からない状態にしてしまうことです。
この状態になると、学級がすぐ騒がしくなり、荒れてしまいます。
休み時間で多くの子は先生の話を聞くモードではないので、黒板に一言書いておくだけでOK。
10:40になったら日直さんと一緒にあいさつをして
計算スキルの15.16ページをやっておいてね♪
終わった人は静かに読書していてね🐰
☆計算スキルは、先生が戻ってきたら集めます!まだ出さないでね
子どもが、やることが明確に分かるように意識しましょう。
時間やページ数は具体的な数字を書いておきます。
終わった人が何をするか書いておくことも重要です。
それから、自習中は子どもを立たせないことも意外と大切だったりします。この場合は、計算スキルは終わっても出さないように注意書きをしておきました。
私は自分のマークとしてうさぎをよく使っていました。
ここまでできたら、伝えてきた子に「この後じっくり話を聞くからね。」と伝え、学年主任に報告に行きましょう。
子どもの話の概要と、これから話を聞くため教室を離れるから自分のクラスを少し気にかけて欲しいことを伝えましょう。学年主任から指示があれば従います。
なぜ、一人で児童指導を行わない方がいいかというと、学年主任やベテラン教員の指示通りに指導を行う方が子どもが納得する指導ができるからです。
指導の方向性も教えてくれるので、二度手間にもなりません。
初動の対応が何よりも大事です!
相手がいることなので、相手の子への指導も間違えないように、必ず相談しましょう。
その日のうちに解決できたら最高なのですが、無理な場合も多いです。
今日おこなった指導内容について、子どもが納得してから帰らせるようにしてください。
保護者には、「今日こんな相談があって、ここまで指導しました。明日はこんな指導をします。」と電話で連絡しましょう。
できればその子が家に着く前に。子どもは自分の都合のよいように親に話すので、あらかじめ保護者に中立的な立場で伝えておく必要があります。
長々と書いてきましたが、おさらいすると、
- 教材を作って何度も使えるようにする
- 明日でいい仕事は明日やる
- 一人に負担がかかる仕事を「やります!」と言わない
- PCを使う仕事以外は教室で済ませる
- 教科担任制を提案する
- 児童指導事案が発生したら必ず学年主任に報告
学校の体制を変えなくても一人でできることはたくさんあるので、ぜひ実践してみてください。
転職の情報収集をする
思い切って転職することです。
新しいことに挑戦するのは、自分自身の成長につながります。
私が転職を決意した理由は3つあります。
- 結婚と結婚にともなう引っ越し
- 働き方が改善されるのは早くて10年後だと見切りをつけた
- これ以上自分の成長が見込めないと思ったから
結婚は建前です(笑)
このままここにいても、不満を抱えながら同じことを繰り返して、自分の成長が見込めないと思いました。
それに、働き方改革とは名ばかりで、ずるずると先延ばしにする文科省にも自治体にももう希望はないと思い、見切りをつけました。
今は転職して民間企業の人事部で働きながら、副業としてブログ・Webライターをやっています。
毎日新鮮で、新しいスキルも身について楽しくてしかたないです!
転職に向けた情報収集として、複数の転職サイト・転職エージェントに登録することをおすすめします。
転職サイトに登録するとたくさんのメリットがあります。
- おすすめの仕事の紹介が来る
- 自分にマッチした会社からスカウトが来る
- どのような仕事に向いているのか診断できる
- どのようなスキルを活かせるのか診断できる
- プロのエージェントに相談できる
たいていは無料で使えるので、複数登録しておいて損はないですよ。
実際に私も複数の転職サイトに登録しました。
具体的な会社名を出すと
doda、エン転職、ミドルの転職、Education Career、パーソルテンプスタッフ、ミイダスです。
とは言っても全てを使いこなしていたわけではなく、私の場合は主にdodaを使って転職活動を行い、その他のサイトは情報収集用や、dodaにない求人を探すために使っていました。
自分の人生を大きく変える転職です。後悔しないように、事前の準備をしっかりしておきましょう!
副業の準備をする
副業の準備を始めましょう。
いつでも辞められるという心の余裕が生まれるからです。
副業といってもいろいろありますが、私はブログをおすすめします。
教員は日常的に文章に触れているので、ブログとの相性はとてもいいです。
万が一失敗してもライティングのスキルは多方面で活かせて替えがきくし、月1000円程度で始められるので安心です。
「公務員だから副業はできない!」と考えているあなた!
大丈夫です。
きちんと申請すれば教員でも副業はできるし、それでも不安なあなたのためにもう一言。
特にブログは、始めてすぐに収益が発生するものではありません。
半年~1年はかかってしまいます。
ですので、教員をやりながらブログ運営やライティングについて勉強する。
これなら不安なくできるはずです。
副業の準備をすることで、「教員の仕事おかしい!辞めてやる!」となったときにも収入を得る基盤を作っておくことができるのです。
教員から転職した筆者の体験談
私は教員を辞めて幸せレベルが100上がりました♡
詳しくはこちらの記事を見ていただきたいのですが、今までおかしい!と思っていたけど本当におかしかったと再認識することができました。(日本語もおかしい)
今では自分の成長も感じながら、毎日本当に幸せに働けています。
まとめ
教員の仕事はやっぱりおかしいです。
その環境の中で工夫して働くか、副業・転職するか、今回の記事を読んで考えるきっかけになればうれしいです。
このメディアでは、教員が幸せな人生を送るための情報を発信しています!
他の記事もぜひ読んでみてくださいね!
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